テレビCMの時代は終わり!これからはネット広告の時代?
ニュースや業界人はじめ世間ではテレビCMは効かない!
と言われているがマーケティングの現場から言わせてもらうと全然そんなことはないです。
確かに、80年台や90年台のようにテレビCMだけで勝負するのは厳しくなっているが、テレビCMは令和になった今でも大きな影響力を持ちます。
分かり安い実績データを公開します。
実際に私が前職の事業会社で行ったアプリゲームのテレビCMにおける実績データです。
※さすがにそのままだと(辞めましたが)会社に怒られてしまうので少しデータはいじっていますが、大きな傾向はそのままです。
企業のマーケ施策の効果は企業秘密にしているところが多く、この手のデータは貴重です。少なくとも私がネットで探していて見つけることはできませんでした。
過去に実施したゲームCMに関するデータ
【TVCM/効果測定】
1分間ごとのコンバージョンを測定。
反応が出る番組にターゲットが存在。
→「何の番組だったの?」を調べて効率化(PDCA)していく。
デジタルではなくマス広告やイベントなど効果測定しにくいものは、これでやるのが良いです。
※過去に実施したゲームCMに関するデータ
費用対効果はどうだったのか
CPA(Cost Per Action)で見ると、アプリゲームでは一番効率が良いと言われているデジタルUA(User Acquisition)の獲得単価の80%の単価となりました。
※要は安いってことです!
かなり優秀ですね。
費用対効果はタイトルにもよるので一概には言えませんが、よほどヘマをしないかぎり、目も当てられない、ということにはならないのではないかと思います。
※爆死しているタイトルも、もちろんありますが・・!
なぜ、費用対効果が良くなるかと言うと、TVCMが他の広告に比べてCPM (インプレッション単価)が一番低いからです。
簡単に言うと、1人に接触させる単価が安いんです。
テレビCMはどれぐらいの人が見ているのか
関東でCMを打つ場合のエリア世帯数は約1780万世帯です。
1世帯2.47人なのでざっと約4,400万人にリーチする可能性がある。
テレビCMの基準で東京1GRP=1%にリーチさせるのに約80,000円です。
となると、単純計算で1人にリーチさせるのに0.0018円となります。
※かなり単純に計算しているので、傾向だけ掴んでいただければ・・・!
ただし、おじいちゃんもいるし赤ちゃんにもリーチすることになるので、ターゲットではない人もカウントされるのでその点はデメリットではあるけどそれでも安いです。
ネット広告など、ターゲットにリーチするだけで20円とかします。
ちなみに広告でなければTwitterがインプレッションを獲得するのは非常に優秀ですよね。
フォロワー数が多ければ1回つぶやくだけで数万のインプレッションを得られることができます。
さらにバズってリツイートされるともはや青天井のインプレッションを出すこともできますしね。
テレビCMの影響力はどんなもの?
私は今までに20本ぐらいテレビCMをマーケティング施策として展開してきました。
失敗もあれば成功もあるけど、大きくマーケ施策が伸びた時はテレビCMが起爆剤になった時が全てと言ってもいいぐらいです。
先程の話でもありましたが、一気にインプレッションを獲得できるので、びっくりするぐらいの効果が得られます。
ちょっと極端ですが、イメージしやすいのが
「Twitterでバズを獲得した時の反応」
「Google砲を受けた時の影響」
それの何十倍もの影響と考えてもらっていいかと思います。(数字は適当)
こんな影響を“札束で強制的に発生”させることができます。
その分総額費用も高くつきますけどね!
なぜ影響力が高くなるのか
いくつか要因がありますが、その一つに「単純接触の原理」が働いていることが大きいです。
単純接触の原理とは
「単純接触の原理」とは人はある対象と繰り返し接触することで、その回数が多いほど、関心や好感度が高まるという心理的働きのことを言います。 また、ザイアンスが提唱したことから「ザイアンスの法則」とも呼ばれることもあります。
https://ten-choose.com/scholarship/psychology/tanjyun-sessyoku-genri/
これは、ビジネスや恋愛にも見られる効果ですね。
会ったことがない人よりも、何回も顔を合わせることで自然と好感度があがるというものです。
次に、多分これが大きな影響だと思うのですが一言でいうと、
日本人はブランドに弱い、ミーハーだ!
ということです。
テレビCMになっている。というだけで信頼しちゃうんですね。
まぁ、わからんでもないです笑
日々の消費活動においても、テレビCMで見たものは無条件に信用してしまうし、テレビCMをしていることで企業の融資が通りやすくなったりもします。
やっぱり人間は権威に弱いということですね。
現代のマーケの基本はクロスメディア
クロスメディアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
いろんなメディアを使用して1つの目的であるコンバージョンを獲得するという考えです。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、WEB、Twitter等のSNS、オウンドメディアなどを通じて訴求する。
さらにそれぞれのメディアに接触するタイミングの行動パターンや心理状態に合わせて「メッセージ」「訴求ポイント」を変えていくのがクロスメディアの考え方です。
例えば、腹痛を抑える「ストッパ」であれば、通勤時間帯に腹痛が起きやすいので交通広告をよく見るでしょう。
交通広告の広告面ではメインの効能しか表現できませんが、さらに気になった人がネットで調べると詳しい商品紹介が書いているといった感じです。
まとめとおまけ
テレビCMの効果は今でも絶大な効果があります。
世間の意見が一方的に「テレビCMは影響力がなくなった」と言っている傾向があったので反論の記事を書いてみました。
あ、ちなみに地方ローカルのCMぐらいであれば、かなり安価でCMを出せますので、地方ローカル局に自社のCMを出して
「私の会社はテレビCMをやっている」
と言えますよ笑
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