年収アップをさせるには、今いる会社での評価を良くするにしても、転職するにしても自分の能力や実績を外に向けてプレゼンする必要があります。
当たり前のことですよね。
ここでは、能力向上の秘訣とか、プレゼンの方法などの話はしません。
もっと根本的な話でして、「あなたは自分が思っているよりもデキる人ですよ!」という心理学的方法論です。
インポスター症候群(インポスターシンドローム)って知っていますか?

詐欺師症候群とも言われていて、自分は詐欺師(本物ではない)だと感じてしまう。簡単に言うと自分の能力を信用できない。周囲から評価されたとしても自分は過大評価されているのではないかと自分自身が過小評価してしまうことです。
誰にでも起きるんです。
心理学調査での結果ですと、全体の70%が一度以上が感じたことがあるとされています。
かなりの高確率ですね。
例えば、出世したときなどに起きやすいようです。自分の心の中とちぐはぐが生じて自分は出来ていないんじゃないかと思ってしまう。
インポスター症候群の悪影響
ずっと漠然とした不安感に襲われ、現状に満足できていない状態になってしまう。こうなってしまうと、現実の仕事評価が良くなるはずもありません。
これってすごくもったいないと思っていて、本当はデキる人材なのに心の持ちようで自分の能力を外に示せず評価されないわけですから。
そんなことでは会社内外に対して、自分の優位性を出していけないです。
自信が無いから思い切ってリスクがとれないので、チャンスを逃してしまう。なんとか行動したとしても自信が無いから結果をプレゼンできない。負のサイクルです。
評価とは結果を出すだけではダメで、結果をプレゼンする能力があり外部に発信して初めて知ってもらうことができますよね。要は自分から損をするような状況に仕向けているため、非常に危険な状態です。
自分はインポスター症候群なのかは、意識しないと気づけないのでチェックしてみてください。
これに当てはまる人は要注意
インポスター症候群は病気ではないのですが、しっかりと自覚して対処することが大事です。
- 自分の実力の無さを心配して周りにバレてしまうのではないかと恐れている
- 自分が失敗をした時に「やっぱり、ダメだったか」と思っている
- 自分の収入について、自分の能力以上に貰っていると感じる。
- 他人からの良い評価に対して信じられず逆に不安に感じる
1つでも当てはまった人は自覚をもってぜひ改善していきましょう。
インポスター症候群の人は「完璧主義」である人がほとんどです

完璧主義と聞いてどんな印象がありますか?
完璧主義とは心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと 。 定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。
ウィキペディア
物事を完璧にこなしてすごい人?
いえ、そうではないんです。完璧主義とは以下のような状態です。
完璧主義とは完全超人ではなく、実は異様に失敗を恐れている状態。
結果、新しいことを極端に恐れてチャンスを逃してしまう。そんな状態です。
完璧主義のデメリット
1、ネガティブ感情にふりまわされる
他人に言われたことをむちゃくちゃ気にする。
2、誠実性が減ります。
コツコツ行動することが減る、完璧を求めているにも関わらず、無計画になる。
3、人生が失敗が増える。
・新しい挑戦が減る
・手近な仕事ばっかりに手を出して大きく延びない
これは早急に直さないと人生がハードモードになってしまいます。だけど気づかないうちに完璧主義になってしまっているものです。
なぜ完璧主義になったのかを自分で理解、対策しないと治らないし人生を狂わせてしまいます。
だけど安心してください。完璧主義を全否定するのではなく、コントロールできると「武器」にもなるので、まずは自分が完璧主義だと認めることから始めましょう。
若い世代に完璧主義者が増えている
比較対象が多くなると完璧主義になる傾向があるとのこと。Twitterでのフォロワーの差、今やRyan君がYouTuberとして25億稼ぐ世の中です。
SNSのおかげで、個人のランキングやパフォーマンスが分かりやすくなっていて、自分と比較してしまうんですね。嘘か本当かSNSにはすごい人がたくさんいますからね
「自分はなんてダメなんだろう」
「あの人に比べると自分は全然だな」
などなど、自分はダメというレッテルをはって、自分も完璧にしようと思ってしまうんですね。
完璧になるまでは世間に発信できないと考えてしまい、「自分なんて」と思ううちにチャレンジをしなくなっていきます。 単純にチャレンジ回数が少ないので経験を積むことができないんです。
野球に例えるとイチローになるまで打席に立たない。ということなんです。これでは成功は絶対にできません。
このように自分で人生を難しくしてしまう「ネガティブ完璧主義」が増えています。
完璧主義を治すための方法

このように人生をハードモードにする「完璧主義」を治す、もしくは、治すことは難しくても上手につきあっていく方法を紹介します。
結論ですが、不安対策をしていきましょう。ということになります。
瞑想(マインドフルネス)
瞑想は自己批判的な自分を開放する効果があります。
実際に実験でも実証されているのですが、瞑想には自分を批判する心や劣等感が減少し、自分だけではなく他人に対しても優しい心を持つことができる効果があるということがわかっています。
でも瞑想って初心者が効果を得るのは結構難しいなと思っています。結構難しいですよね?
という人にオススメなのが強制的に瞑想(マインドフルネス)状態にすることができるサウナです。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ 「サウナで強制的にマインドフルネス瞑想」
運動
有酸素運動が脳を活性化させ、脳を活性化させることで瞑想と同じくマインドフルネス状態を作り出せることは最近の研究で分かってきています。
無酸素運動(筋トレ)よりも有酸素運動(ランニング、早歩きなど)がオススメです。
重要なのは、心拍数を少しあげることです。強度の高いスポーツをする必要はなく、ちょっと息が上がる程度が脳に一番良い影響と言われています。
早歩きで十分です。
セルフコンパッションを身につける
今、心理学者の中で注目されているのがセルフコンパッションです。
セルフコンパッションとは
自分に対する思いやりを持ち、失敗したとしても自分を認めてあげるということです。
「人間だから、次にいかせればいいんじゃない」
そう、「人間だもの」で有名なみつをさんの精神ですね。
セルフコンパッションの使いかた
何か失敗した時など、自分の頭の中で
「自分はなんてだめなんだ」って思ってしまった瞬間、すぐに頭の中で「人間だもの」と打ち消してあげてください。
その他にも
・自分を許してあげる言葉を書いたカード(コンフォートカード)を常に持ち歩き、自己批判的な気分になった時に、そのカードを読む。
などの手法もあります。そんな簡単な方法で良いの?と心配になりそうですが、それで十分です。ポイントは「すぐにネガティブな感情を打ち消す」ですので方法は何でも大丈夫です。
良い完璧主義はあるのか?

これまで完璧主義は「悪」として紹介してきましたが、完璧主義にも種類があり、良い完璧主義もありますので、自分はどっちに当てはまるかチェックしてください。
外向きな完璧主義(ダメなやつです)
誰かに自分の能力を証明しよう。人の目から見た時に完璧に思われるようになろう。とする完璧主義です。
他人の期待に答えようとするあまり、自分を殺して気持ちをすり減らして、最悪自殺に繋がる完璧主義の種類です。
内向きな完璧主義(大丈夫です)
自分で決めている締切は絶対に守るなど、対象が他人ではなく自分なので問題ありません。
まとめ
だれしもが少なからず「完璧主義」の部分があると思います。
無理に完璧主義を直すのではなく、上手に付き合って行くのが現実的なライフハックです。
完璧主義と向き合い、自分の価値を再確認して低い自己評価をやめて収入を上げていきましょう。
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