広告代理店の仕事内容はオススメできない(大手8年勤務の本音)

広告代理店の仕事内容 人生を豊かにする方法

広告代理店に約8年間勤務していました。皆さんが想像する大手の広告代理店にいましたが流石に実名は伏せますね笑

広告代理店の仕事内容には「合う合わない」が大いにありますが正直お勧めできません。自分の子供が行きたいと言ったら別の道を勧めます。

みんなが考える広告代理店って華やかな仕事内容のイメージが強いと思います。芸能人を使ってのテレビCM、業界人との飲み会やつながり、意識高い系の集まり、などなど。

確かに華やかな一面もありますが通常の仕事内容は本当に地味です。まあ、地味なのは別に良いのですが、人生を長い目で見ると仕事内容に対して身につくスキルが小手先のものになってしまうんです。

広告代理店と言っても様々な役割(部署)がありますのでひとつひとつ説明しますね。

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広告代理店の仕事内容/営業職

まずはメリットから

様々な業界の企業と向き合って仕事をするのでシンプルにたくさんの経験がつめます。世の中にある B to C の企業は全てクライアントと言っていいでしょう。

B to Cとは企業と一般消費者の取引のことですねー

また場合によっては、 クライアント(メーカー)の社長レベルへプレゼンすることもあるので、普段なかなか会えない人の意見を聞けるというのは大いにメリットとなります。

そしてデメリット部分です。

一言でいうと「効果測定ができないので本当の経験がたまらない」です。

広告代理店はメーカーからの依頼で商品を売るためのマーケティング戦略、プロモーション戦略、広告戦略などのプランニングから実行を依頼されることになります。

だけど実行した後に、そのプランが良かったのか悪かったのか、クライアントから会話でフィードバックをもらう程度で、細かな数字など詳細情報を共有されることはあまりないです。

メーカーからすると広告代理店は外部の協力会社であって細かな数字など企業秘密に当たることをまで共有されないんですね。

次は別の代理店に依頼するかもしれないしね。

またメーカーの「事業」のうちのマーケティング業務という一部のみに関わるので、実際にそれがどの程度事業インパクトがあるか。どういった目的でマーケティングを行うのかといったところまで共有されることは少ないように思います。

結局、広告代理店側としては、自分たちがプラン・実行したことはどういった目的を元にしているのか、結果それがどのように効果があったのかという、根本的な部分が分からないので上辺だけの仕事になってしまいます。

これは僕が広告代理店の後にメーカーに転職して実感したことです。

メーカー側から広告代理店の見え方

広告代理店がいくら優秀であってもメーカーの担当者には絶対に勝てません。なぜならメーカーの担当者は四六時中その商品のことを考えているからです。広告代理店が出すような案はすでに考え切った後ということが多いのです。

では「なぜ広告代理店が必要か」と言うと以下に集約されます。

広告実行業務をアウトソースすることで業務を減らす

メーカー側にプロモーション業務の実行部隊がいない場合が多く、実行部分を広告代理店に任せたい。または社内で通す資料作成をお願いしたい

広告業界の最先端の効果的な手法を提供する

様々なクライアントに接している広告代理店は社内のナレッジによって最先端の情報を持っています。また 仕事をしていれば色々な問題にぶち当たるのですが。それを乗り越えてきた経験の豊富さから解決方法を提供します。

何か困った時には代理店に相談しよう!はよくある話です

メーカー側の凝り固まった考えに気づきを与える

メーカーの担当者は自社の業界には詳しいですが、他の業界のことは当たり前ですがシロウトです。経験豊富な広告代理店のマーケティング戦略など、様々な事例があるので、凝り固まった戦略を打破するのは得意分野です。

その他にもデメリットを見ていきましょう

いろいろデメリットがあるんですよ・・

とにかく飲み会が多い

クライアントにもよりますが、飲み会はむちゃくちゃ多いです。僕なんて広告代理店時代は毎日飲み会ばっかりでした。営業は一人でクライアントを3~5社程度を持つのもザラです。

毎週一回クライアントとの飲みがあったとしても一週間埋まってしまいますよね。日々の業務が激務なのに飲み会にも参加してヘトヘトになりました。そして最終的には悲惨なことに!

本当に体を壊してしまいます。体だけじゃなく家庭を壊す人もたくさんいました。自分を犠牲にして本当に本末転倒ですよね。何のために仕事をしているか分からなくなってきます。

もちろん飲み会を断れる人はいいですが、営業で毎回断るのも至難の技です。

自分の時間を管理しにくい

飲み会が多いことに加え、クライアントからの急なオーダーが多く土日を潰すことなんて普通です。メーカー勤務の今となっては当時はハードモードな環境にいたなと思います。

夕方に電話がかかってきて「明日までに送っといてくれる?」なんて普通

相手に合わせるスキルが上達し自分の意見がなくなる

これが一番の弊害でしたね僕の場合は。

広告代理店側からは様々な提案をするのですがクライアントありきの仕事なので決定権はクライアントにあります。

広告代理店マンの思考は次のようになります。

プランの方向性を3パターン出して、そのうちの1案は捨て案だから、後はクライアントが選んでくれれば良いんじゃないの。

確かに広告代理店としてはこれで正しいのですが、長年「自分で決定しない」を継続すると、決定できない思考になります。

僕がメーカーに転職した時に言われて一番心に残っている言葉が
「広告代理店的思考しかできないのね」

これの意味するところは、案は出すが他人に最終的な決定を委ねているので「責任を持たない」ということです。

これを言われたときはきつかったです。自分では気づいてなかったことだったので、ひどくショックを受けたのを覚えています。

事業会社であるメーカーに転職して一番良かったと思うのが「しっかりと自分の考えを持つ」ということに気づけたことです。

今の時代自分の考えが無い人材なんて必要ありません。リストラ候補になってしまいます。

その他の役割(部署)も見ていきましょう

広告代理店の仕事内容/マーケティング職

広告代理店の仕事内容/マーケティング職

広くマーケティングの知識が付きますが、やはりここでも「表面上の知識」しかつきません。一言で言うとアカデミックな知識で終わってしまうのです。

マーケティングなんて基本的な知識を身につけた後は、実際にプランを立てて実行をして結果どうだったかということをしっかりと自分の体で感じないと身に付かないものです。

メーカー側で代理店側を少しバカにした言い方をするのを紹介しましょう

「このプランは代理店ぽいね」

これの意味するところは、確かに理論上は筋が通っているしプランとして成立しているが実現可能性の低いプラン、または安易にタレントを起用してテレビCMとキャンペーンをする。という安易なプランのことです。

そんな簡単にうまくいったら苦労しないわ!という感情

メーカーのマーケティング担当は常日頃から具体的に実行してそのプランがどれぐらいの影響があったかを実数で把握しているため、本当に効果があるか良いプランかをある程度見分けられるようになります。

正直広告代理店のマーケティングとメーカー側のマーケティングでは天と地ほどの違いがあります。

もちろん大手広告代理店の優秀なプランナーはとても良い案を出すのですが、そんな優秀なプランナーはトヨタやサントリーをはじめ一流企業にベタつきなので、中堅どころには良いプランナーがいないのが実情です。

トヨタやサントリーなんかは使う広告予算が莫大な金額なので、そっちに行くんですよね。

少し話がそれましたが広告代理店のマーケティングは絵に描いた餅プランが多いです。

初めは広告代理店のマーケティング職でも良いですが、「マーケティングで食っていきたい」と思うのであれば早いタイミングでメーカーのマーケティング職への転職をお勧めします。

広告代理店の仕事内容/クリエイティブ職

広告代理店の仕事内容/クリエイティブ職

広告代理店のクリエイティブ職は唯一お勧めできます。といいますかクリエイティブで生きていくには最終的に個人事務所なのはあるかもしれませんが、まずは広告代理店一択かなと思います。

デザイナーさんなどはデザイン事務所ですけどね。

たくさんの業界のクライアントと向き合う広告代理店の良さを活かすことができます。自分が担当するクライアントは数社だとしても、周りが事例の宝庫なのでかなり勉強になるのではないでしょうか。

メーカー側もクリエイティブ力が乏しい。というよりも餅は餅屋の考えて広告代理店に一任しているところですね。

まとめ

僕の経験から率直な意見を書きました。もちろん全ての人が薄っぺらいとは言いません。本当に優秀な人はいます。だけどほとんどの人がこのような状態だということは真実です。

激務で体を壊す可能性が非常に高いですし、これからの働き方改革の世の流れからしてもお勧めできません。年収が高いと言われますが、仕事内容や業務時間を考えるとそこまで良いとも思えません。

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