みなさんこんにちは社楽(@syarakusya)です。今回は「経営の神様」であるパナソニック(松下電工)の創始者である松下幸之助の名言を掘り下げていきたいと思います。
経営の神様と呼ばれているぐらいだから経営学と思いきや、実のところ人間学と言った方がしっくりきます。
ポイントは
- 信念
- 素直
- 謙虚
- 感謝
- 学ぶ心
僕もあらためて仕事だけではない「人間としての生き方」を学ぶことができました。
何よりも、一番学んだことは「なぜ働くのか」を超越する「なぜ生きるのか」の目的をしっかりと持つことが本当に重要なんだと実感できました。
<松下幸之助の「なぜ生きるのか」>
世の中の貧しさを無くすことを信念としてきた。そのために、物資を世の中に水道のように満たし、不自由をなくすことが生産者の務め。(水道哲学)
この、なぜ生きるのか(WHY)が明確だからこそ大成功を収めたのですね。
本のタイトルにもあるように、まさしく「道をひらく」です。
松下幸之助は明治に生まれ1989年に亡くなっています。それから時代はかわり現代では通用しないのでは?と思うかもしれませんが、その名言は現代に通じる普遍的なものであり「今だからこそ大事」といえる内容でした。
ではさっそく名言をみていきましょう。
松下幸之助名言/その1
心配りの行き届いた仕事は
一朝一夕には生み出せない
やはり日頃の訓練や
躾(しつけ)がものをいう
緊張は「良い緊張」と「悪い緊張」があって「悪い緊張」は100%のチカラを出すことができません。

良い緊張は100%以上のパワーが出るんです。
スポーツでよく言われる「ゾーン」に入った状態です。
良い緊張をするには「事前準備」をすることが不可欠です。この事前準備があなたをゾーンに導いてくれるでしょう。
コツとしては自分で以下のように言い聞かせることです。
「今は良い緊張なんだ、あれだけ準備したから大丈夫」
松下幸之助の言うところの「訓練」「躾(しつけ)」がこの「事前準備」にあたります。訓練を重ねることで考えなくても勝手に体が動く状態になっているのがベストです。
ちなみにしっかり準備しないで本番に望む「悪い緊張」は頭の中が真っ白になってしまいます。ただでさえ本番は緊張するのに、自分で自分を追い込んでしまいます。

緊張を味方につけましょう。
松下幸之助名言/その2
部下に大いに働いてもらうコツの一つは、
部下が働こうとするのを、邪魔しないようにするということだ。
何でも細かく指示をしていく管理方法を「マイクロマネジメント」と言います。

上司の過干渉です!
マイクロマネジメントを行う動機は「信頼していないこと」が根底にあります。依頼した仕事を途中で口出しすることは、部下が確実に業務を終わらせることを上司は信じていないんです。
そんな信頼関係では部下はうんざりしますよね。
マイクロマネジメントが続くと部下は上司を見て仕事をするようになります。

そう、市場を見なくなるんですよね。
こうなると「どこを向いて仕事をしているかわからない」状況になり、結果として部下の戦力をダウンさせてしまいます。
松下幸之助名言/その3
売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る。
本当にこれができている人は本当に少ないですよね。コミュニケーションコストを考えると効率悪いですよ。
誰しも、物を売るときには必死になって頑張ります。全身全霊をかけて物を売りにいくわけです。
それで「やっと売れた!やったー」となったあと、すぐさま新しい顧客を開拓することに注力していくのです。一度買ってもらった顧客のフォローは後回しです。
新しい顧客を獲得するためのコストと既存客にリピートしてもらうためのコスト効率は新規の顧客を獲得する方が5倍かかるとも言われていて、とても効率の悪いことをしているのです。
松下幸之助名言/その4
対立大いに結構。正反対大いに結構。
これも一つの自然の理ではないか。
対立あればこその深みである。妙味である。
だから、排することに心を労するよりも、
これをいかに受け入れ、これといかに調和するかに、心を労したい。
自分の信念(WHY)が明確であるからこその言葉ですね。松下幸之助の理念は「日本を良くすること」です。
競合他社であってもお互いに日本を良くしていくという目的は同じなわけです。対立するのではなく、調和するときには調和をするという選択ができるのは信念が明確だからですね。
松下幸之助名言/その5
誠意や真心から出たことばや行動は、それ自体が尊く、相手の心を打つものです。
「本気は相手に伝わる」これは僕も実感しています。
僕たちは理性で自分を制することができていると考えているが、実際にはすごく野性的な生き物です。

直感力はすごいんです!
相手の考えてることまでは分からないとしても、感情を感じることは以外とわかるものです。
「この人、自分のこと嫌っているな」
「この人からビシビシ本気が伝わる」
など気づくでしょう? さらにこういった感情はだいたい合っていますよね。
松下幸之助名言/その6
知恵のポンプは汲めば汲むほど湧いてくるんや。
知恵はたくさん出したから無くなるものではありません。逆に出せば出すほど出やすくなるものです。
考えることが慣れていないうちは辛いのですが、なれるとシナプスが繋がるというか、考えるコツをつかむことができます。
松下幸之助名言/その7
人と比較をして
劣っているといっても、
決して恥ずることではない。
けれども、
去年の自分と今年の自分とを比較して、
もしも今年が劣っているとしたら、
それこそ恥ずべきことである。
人と比較しても「使えないプライド」が育つだけです。自分と向き合うからこそ謙虚になれるんですね。

人からは謙虚にいろいろ学ぶが勝ち!
松下幸之助名言/その8
叱ってくれる人を持つことは大きな幸福である。
叱る人の心情になれば「打てば響く」と思うから叱るのであり、そこにはやはり謙虚が大事になってきますね。

だって叱る方もしんどいパワーのいることだから・・・
松下幸之助名言/その9
石の上にも三年という。
しかし、三年を一年で習得する努力を
怠ってはならない。
寿司職人は長い下積み時代があり、実際に寿司を握らせてもらうまでに10年ほどの修行が必要です。 「お茶くみ何年」「出前何年」とかいって寿司を握ることとは別の作業に長い年月をかけることになります。
だけどホリエモンこと堀江貴文さんは「美味い寿司を握るのに、長い下積みなんていらない」と真っ向から否定します。そんなことをしても「おいしい寿司」を作れる技術には関係ないと、精神論やら慣習やら文化を一蹴します。

まじで正論! いろいろな意見があると思うけど、僕もホリエモンに賛成です。
古い慣習や当たり前と考えられた常識を打破する努力をすべきです。古い慣習にとらわれているのはナンセンスというなんともホリエモンらしい考え方です。
松下幸之助の言う「努力」とホリエモンの言う「努力」と同じだと思います。自分の目的に向かって最短で結果を出す努力をすべきです。
だって人生はあまりに短いです。
松下幸之助名言/その10
すべての人を
自分より偉いと思って仕事をすれば、
必ずうまくいくし、
とてつもなく大きな仕事ができるものだ。
これは含蓄のある言葉です。深い意味が宿っています。
まず、変なプライドを持たないことで自分の成長に繋がります。会社でも何でも、上の立場になると、人は自分のことを「できるやつ」と慢心してしまうものです。
「みんなバカだ」
なんて思っていると相手の言葉に耳を傾けません。だけど、世の中には分野ごとのプロがいますので、全てにおいて自分が一番なんてことは絶対にありません。
他者の意見をしっかりと聞くことで知識・知恵をアップデートできるのです。
さらに、そんな謙虚な人は相手から信頼を得ることができ、結果として「成功」することができるます。
最後に僕が一番好きな名言で締めくくりたい
(電球をみがいている社員に対して)
この電球は
どこで光っているか知っているか?
子供たちが絵本を読んでいる。
すると、外が暗くなる。
家の中はもっと暗くなる。
そうなれば、
どんな物語も途中で閉じなあかん。
でもな、あんたがみがいている
電球一個あるだけで、
子供たちのドラマは続行や。
あんたは電球を
みがいているんやないで。
子供たちの夢をみがいてるんや。
子供たちの笑い声が聞こえてこんか?
物作りはな、物を作ってはあかん。
物の先にある笑顔を想像できんかったら、
物を作ったらあかんのやで。
子供たちの夢のために、
日本中、世界中にこの電球を灯そうや。
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