【書評】オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット/負けない試合・ハカ・強さの秘密がわかる

オールブラックス 人生を豊かにする方法

2019年9月20日にラグビーワールドカップ日本大会が開幕しました。

ラグビーといえばちょっと前までマイナーなスポーツでしたが、2015年の南アフリカの試合で一気に知名度があがりましたよね。そう五郎丸の活躍です。世界的にも日本的にもラグビーが盛り上がっています。

元ラグビー部の僕としては嬉しいかぎり

優勝候補の南アフリカを相手に、完全に戦力で劣っていた日本が、最後の最後で逆転勝利したんです。熱烈なラグビーファンでなくても、あの逆転劇は心躍ったに違いない!

 

僕が実際にラグビーをしていたので、他のスポーツよりも「運がよくて勝てる」ということは少ないと思います。

そんなラグビーの世界で、圧倒的な強さを誇るチームがニュージーランド代表「オールブラックス」。なんと75%を超える勝率は、あらゆる団体競技においても飛び抜けています。

●世界ランキングでは約10年ものあいだ1位をキープ
●今回のワールドカップでは史上初の3連覇

何でここまで強いのか。それを紐解くのがこちらの本です。今回はオールブラックスの強さを紐解いていきます。

オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット

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あたりまえのことを愚直にやりきる「凡事徹底」

オールブラックスの強さの背景にあるのは当たり前のことをやりきることです。

オールブラックスの試合を見ても彼らは突拍子もないことはしません。基本に忠実です。

オールブラックスの選手は基本スキルの練習について高度な練習に比べて数倍の時間をかけます。ちょっとしたミスでチームプレーを乱せば、すぐに選手交代されてしまうことをよく理解しています。選手層がかなり厚いので、すぐに交代させられるのです。

こういう厳しい環境なので、オールブラックスは常に優れた人材を生み出し、常勝軍団になっているのです。

ポジティブな「組織の歯車」になる「貢献」という気持ち

オールブラックスの選手にとって「組織の一員として」働くことについて、とてもポジティブに考えています。

ここで少しひっかかる人がいるかもしれません。日本では「出る杭打たれる」の組織の一員として働くというネガティブな印象があるからです。

でも、オールブラックスの言う「組織の歯車」は日本のそれと徹底的に違います。互いがコミュニケーションを図りながら、お互いの役割を明確化するのです。誰かがポジションを決めるのではなく、みんなで決めていくのです。

完成形のゼネラリスト集団といえます。

ゼネラリスト集団が強さを発揮するためには「勝つための情報を全員が共有」していることが重要です。

全員が「勝つための情報」を共有して、共有の目的に向かうチームは極限的に一体化できます。

ニュージーランドでは、利や成功体験から導き出されたラグビー理論は、国全体でシェアするものとされています。

国全体でシャアって・・!そりゃ強いよね

日本では出し惜しみ精神の「門外不出」という言葉があり、基本的には関係者のトップぐらいしか共有されないのが通常です。だけど、ニュージーランドでは「優れた理論ほど積極的にシェア」する。

なぜなら公表した戦術や練習方法をライバルチームたちが実践して、同じような良い成果が出ることが証明されてはじめて、理論が正しいといえるからです。

これ、むちゃくちゃすごくないですか。。

たとえライバルチームが実践して強くなっても「自分たちはもっと高次元に強くなれる」という自信がないとできません。

全員がリーダーシップを発揮するリーダーである

先程、オールブラックの選手は組織の歯車と説明しましたが、じゃあ指導者の言うことをYESマン的に言うことを聞くだけか。と言われるとそうではないです。

指導者と選手による対話が頻繁におこなわれているそうです。オールブラックスはエリート集団であるから指導者側と選手の意見が割れるが大いにあるとのこと。

意見の相違が生まれたときには両者納得するまで話し合い、そして立場に関係なく「良いほうのアイデアを採用する」

日本ではほとんどないよね・・・

なんと指導者側が折れることもあるんです。なぜなら誰のアイデアであれ『良いアイデア=勝利につながる』という考えということを全員が理解しているからです。

オールブラックスにはメンバー全員に自分の専門があり、「このプレーになったら、自分がリーダーシップを発揮する」と考えているから「自分がリーダーである」とすべての選手が思えている最強のチームなんです。

戦略性/圧倒的な準備で、貪欲に勝利を求める

みなさんは気づいているかもしれませんが、オールブラックスは後半に強いんです。これは前半の不調を引きずらないということと同じです。

これがオールブラックスの強さの秘密だと思う。

オールブラックスは10分間のハーフタイムで、次の3つを確認します。

(1)課題発見:何ができなかったかをピックアップする
(2)課題解決:できなかった事を解決するにはどうするか
(3)共有実行:課題と解決方法を共有して、全員で実行する

前半の問題を放置せず課題認識して全員で実行するんです。とってもシンプルですが、これがオールブラックスの後半の勝負強さに繋がります。

ここでも基本に忠実というオールブラックスの特徴が出てきましたね。

上記の考え方って、普通ですよね? でも極限の試合中でこれだけ基本に忠実に実行することは、非常に大変さだし難しい事だと思います。

「ハカ」に込められた意味

ハカ

オールブラックスの象徴ともいえるのが、試合前におこなう儀式「ハカ」

むちゃくちゃかっこいいです。かっこいいを通り越して鳥肌がたちます!

【歌詞・日本語訳】
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
(リピート)

見よ、この勇気ある者を。
この毛深い男が 太陽を呼び 輝かせる!一歩上へ! さらに一歩上へ!
一歩上へ! さらに一歩上へ!

太陽は輝く!

「カ・マテ カ・オラ(私は死ぬ 私は生きる)」と歌いながら大地を踏みしめ、体を叩き、目を見開いて舌を出すハカは、チーム内の士気を高めるとともに、対戦相手に畏怖の念を与えます。

マオリ族の戦士が戦いの直前に行ったとされるもので、ハカは戦いと結びつけられることが多いですが、実はオールブラックスの「復活」の象徴でもあるんです。

2004年頃、オールブラックスは低迷期に入りチーム全体が自信とモチベーションを失った時代がありました。さすがのオールブラックスでも多くの選手は自信を失っていたんです。

そのとき「ハカを舞う意味」についても、あらためて話し合われました。選手の一部からはハカを舞う必要がないのでは?との疑問も出たけど、討論した結果、

「やはり、ハカはオールブラックスの歴史と伝統の象徴。リスペクトすべきだ」

という結論を出して今でも続いています。ハカの存在意義を問うことで自国のルーツや何のために戦うのかが、あらためて確認されたのです。

「なぜ(Why)」が明確になった選手達は目指す場所が1つになったことでしょう。

こうして意思統一したオールブラックスの快進撃が始まります。

2005年 トライネーションズで優勝
2006年 ヨーロッパ遠征で4戦全勝
2007年 シーズンのテストマッチ全勝

みごと完全復活をしたのです。

いまは選手全員が、ハカに対して敬意を示し、特別な感情を抱いているといいます。歴代の選手の栄誉をたたえて彼らに恥じない試合をすること。それがハカに込められた意味です。

こうしたチーム・選手全員に共有されたマインドセットが、オールブラックスを強くしているのです。

まとめ

どうでしたか?

僕はとにかく「オールブラックスは勝利に貪欲」という印象を持ちました。基本に忠実なのも勝利に繋がるからですし、良い意見を積極的に取り入れるのも勝利に繋がるからですよね。
ビジネスの場面でも学ぶことが多いと感じました。

オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット

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