今回はあの有名な豊臣秀吉の名言を紹介しようと思います。
今より500年以上も前に生きた人物なのに現代でも通じる教訓が盛りだくさんです。

敵にも敬意を持つ人間力が、天下をとれた大きな理由のひとつなのでしょう!
「他人を認める」という行為はなかなか難しいものです。私もできないときもあります。
特に豊臣秀吉が生きた戦国時代なんかはマウンティングの嵐だったはずです。そんな時代背景のなか、豊臣秀吉は農民出身にも関わらず最終的には太政大臣まで上り詰めました。
例えるなら小学校卒で首相になってさらにアメリカの大統領になる感じでしょうか。
とにかく身分制度のある時代に身分を超えて出世すること自体が無理ゲーです。普通は考えもしないでしょう。
だけど、その時代の既成概念を破った豊臣秀吉だからこそ天下人になるという荒業を成し遂げたのです。
豊臣秀吉の名言の本質
天下人に慣れた秀吉を一言で言うなれば
『超現実主義』と言えます。
曖昧な事をより具体的に考えて実行する「具体化能力」に長けた人です。何事も曖昧にしないで明確に目標設定をして、それを一つ一つ乗り越えていきました。
そんな秀吉の名言をさっそく見ていきましょう。
豊臣秀吉の名言・格言/その1
やるべき事が明確であるからこそ、日夜、寝食忘れて没頭できる。
人間は仕組み的に我慢強くないのです。
その理由は、生物的なもので「現状維持」を良しとするからです。さらにすぐに楽な方に流れてしまうのが当たり前です。
「三日坊主」をなおすために「自分のすべきこと・物事」を明確にしてみましょう。
三日坊主だから出来ないのではなく、ルール化されていないから途中でやめてしまう。客観的に自分を見て「三日坊主に終わらない仕組み」を用意してあげるのです。
この「自分を客観的に分析する視点」は、簡単なように見えてなかなか心理に辿りつかないものです。
秀吉はこのように自分のすべきことを明確に理解していたからこそ太政大臣までスピード出世したのでしょうね。
豊臣秀吉の名言・格言/その2
人の意見を聞いてから出る知恵は、本当の知恵ではない。
最終的には人の意見を聞いてもいいとは思います。
ここで大事なのは、全く自分の頭で何も考えずに人の意見を聞いて物事を決めてしまうのは良くないということです。
私はマーケティングで日々企画を考えている環境で働いています。
そこで実感することは、最終的には人の意見を採り入れたとしても、途中段階でしっかりと自分の頭で脳に汗をかいて考えていないと薄っぺらい意見しか出てこないということです。
- なぜその判断をしたのか。
- なぜそれが良いのか。
- 本当にする必要があるのか
上記を答えることができなければあなたは薄っぺらい人認定されるでしょう。残念なことに他人にはすぐにバレてしまいます。浅はかな考えは見破られてしまうのです。
さらに、自分の頭でしっかり考える利点はもう一つあります。1度しっかり自分の頭で考えていると「思考の受け皿」が出来るので理解度が格段に上がります。
すると相手と議論を重ねるたびに思考がどんどんブラッシュアップされるので「思考の受け皿」があるとないのとでは結果は雲泥の差になります。
本物の知恵をつけるためにはしっかりと自分の頭で考えましょう。
豊臣秀吉の名言・格言/その3
信長公は勇将であるが良将ではない。剛を持って柔に勝つことを知ってはおられたが、柔が剛を制することをご存じなかった。ひとたび敵対した者に対しては、怒りがいつまでも解けず、ことごとく根を断ち葉を枯らそうとされた。だから降伏する者をも誅殺した。これは人物器量が狭いためである。人には敬遠され、衆から愛されることはない。

完全に織田信長をバカにしていますね笑。
この名言からでもわかるのが、秀吉のすごいところは「人心掌握術」です。一人のチカラではなく他人のチカラも利用してのし上がったのがよく分かります。
信長のようにチカラで圧倒するやり方では限界があることを知っていたのですね。
豊臣秀吉の名言・格言/その4
敵の逃げ道を作っておいてから攻めよ。
相手に本気を出させては行けません。火事場のクソ力とはよく言ったもので、崖っぷちに立った人間は想像もしないことをすることもあります。
こんな経験ありませんか?
心優しい人を追い詰めすぎて、普段は絶対に怒らない人が怒って立ち向かったりするんです。
力ずくでコテンパンに叩きのめしたくなる気持ちは分かりますが、相手が逆上して最後に一矢報いられてしまうと自分も少なからずダメージを受けてしまいます。
戦は1回の短期戦ではありません。長期戦のマラソンみたいなものです。いかに自分の戦力を減らさずに勝つということが非常に重要になります。

追い詰め方の参考になるね(怖い)
豊臣秀吉の名言・格言/その5
財産を貯め込むのは、良い人材を牢に押し込むようなものだ。
財産というパワーを使ってより大きく飛躍すべきだということです。
これは現代に通じるものがあります。日本人は資産運用がものすごく下手です。
下手というよりも教えられてないですよね。資産は力なんです。その力を使わずに資産を溜め込むだけでは稼ぐ機会を放棄しています。放棄するだけでなく、実は損しているということを秀吉は言っているのです。

もちろん自己投資にも当てはまります。
豊臣秀吉の名言・格言/その6
一歩一歩、着実に積み重ねていけば、予想以上の結果が得られる。
秀吉らしい言葉ですね。
農民から天下人になった秀吉だからこそ含蓄のある言葉です。「積み重ねる」がポイントでして、決して一発逆転を狙っていないのです。努力を継続させることが結果的に効率的
豊臣秀吉の名言・格言/その7
夢は大きいほど良いというが、わしはすぐ手の届く事を言っている
これもすごく現実的な考え方です。人間大きすぎる夢は想像を超えて現実的に考えられないものです。
そう、日々の積み重ねが大事なのは言うまでもありません。
そんな地に足着いた考えがこの言葉から読み取れます。夢を夢に終わらせず実現するライフハックですよね。
まとめ
どうでしたか? 名言だけ見ていると現代人が言っている言葉にも聞こえるぐらい普遍的なものしか言っていません。
時代が変わっても「大事なこと」「人生訓」は変わらないのですね。
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